2013年1月7日月曜日

1月例会のご案内

 新年あけましておめでとうございます。本年も鳥取地域史研究会をどうぞよろしくお願いします。久しく更新を怠っていましたが、年も明け気分一新。今年も私的にがんばります(予定)。
 本年度一発目は、鳥取県立博物館の大嶋陽一氏による「竹島アワビ」をめぐる献上儀礼についてのご報告です。
 ※ここでいう「竹島」とは現在の「鬱陵島」のことです。なお、日韓の間で火種となっている『竹島(韓国名「独島」)』は、明治以前は「松島」と呼ばれていました。


日時:2013年1月19日(日)午前10時30分~正午
報告タイトル:「鳥取藩と竹島アワビ(仮)」
報告者:大嶋 陽一 氏(鳥取県立博物館)
報告内容:「竹島アワビ」は、米子商人の「竹島(現・鬱陵島)」への渡海が禁止されるまで、17世紀の鳥取藩を代表する贈答品でした。鳥取藩主の側近である御用人の業務日誌「御用人日記」および「御用人日記写」より「竹島アワビ」の事例を紹介することを通じて、17世紀における藩の贈答儀礼の一端を報告します。
会場:鳥取市福祉文化会館
会場費:200円


 みなさんご存じの通り、昨年末に当会会員でもある名古屋大学の池内宏先生が『竹島問題とは何か』(名古屋大学出版会、2012)を上梓されました。興味深々の編輯子も現在ゆ~っくりと拝読しています。
 この池内先生の著書は、これまでの竹島に関する研究論文をまとめられた論文集です。「序章」によりますと、池内先生は従来の竹島論争は「竹島領有権をめぐる意見対立」が竹島に関する史実の解釈を恣意的にさせ、日韓とも「史実から目をそらし、内輪受けするが外へ出したらまるで通用しない水準の議論が繰り返されてきた」という問題意識から、「客観的な検証に耐えうる水準を意識しながら、竹島論争にかかわる史実を提示する」ことを目的とされています。当会の研究誌である『鳥取地域史研究』掲載の論文も収録されています。
 同書は、現在の日韓双方の竹島論争に一石を投じる内容です。ご興味のある方は一度手にとってご覧いただくことをお奨めします(ただし、研究書ですので、その辺あしからず)。そして、地域史研究会の例会にもぜひ足をお運びください・・・。

本ブログは、鳥取地域史研究会の公式ブログではありません。有志によるごく「私的」なブログです。あしからず。